Blue Mitchell -- "Blue's Moods"

今朝の一枚は・・・ Blue Mitchell の人気定盤 "Blue's Moods" --- これは誰が何と言おうと、理屈抜きで素晴らしい!
トランペットの音色に派手さはなく、どちらかというと大人しい感じの Blue Mitchell ・・・だからこそ Blue のニックネームなのだとどこかに書いてあったが、本当に聴き易く親しみが持てる。「人懐こい」という形容詞がぴったりかもしれない。

同じテンダー系のトランペットでも Kenny Dorham や Art Farmer は、むしろ夜の部にとっておきたいところだ。一曲目 ”I'll Close My Eyes” 、曲名はあまり朝向きでないけれど、曲調はまさにお目覚めミュージックとして最高、メリハリのよいトランペットの音で、一発で "メガシャキ" になっちゃう。
しばらく聴いていると、横からWynton Kelly のピアノがぐいぐい出てくる。トランペットとピアノがこんなにも個性を主張し合いながらも、お互いを高め合う様は、他の追従を許さない。思わず「ありがとう」と言ってしまう。もちろん、Sam Jones のベース、Roy Brooks の ドラムスも、しっかり全体の曲調を整えながら、ソロ・パートが来ればしっかり自己主張している。これぞジャズってもんだよね。



それにしても、寂しいことに Blue Mitchell のリーダー・アルバムが我が家にはこれ一枚しかない ・・・ 。ブログで取り上げるからには多少とも他のアルバムも聴いておかねばと、さっそく M師匠に頼んで何枚か貸してもらう。

 ”Boss Horn" や "The Thing To Do"といった BLUENOTE 盤も素晴らしいが、個人的には初期の RIVERSIDE のものが気に入った。
個人的な好みではあるが、豪華な2管、3管編成よりも、少しでも彼のトランペットがフロントから聴こえるもの、端的に言えばとワンホーンこそがお似合いなんじゃないかと思う。"Blue's Moods" の一年前にリリースされた "Blue Soul"(右写真)などは、ワン・ホーン・カルテットの演奏が随所にちりばめてあって、そういう意味では、"Blue's Moods" との繋がりで楽しめる。この盤の #2. The Way You Look Tonight、#3. Park Avenue Petite などは特にお勧め。

地味で味のある人は、他の多くの個性派の中に埋め込まないで、敢えて前面に立っていただくのがいいのだろう。もちろん、これは音楽だけの話でもなく・・・。


Blue's Moods, Riverside RLP9336, 1960
  Richard "BLUE" Mitchell (tp)
  Wynton Kelly (pf)
  Sam Jones (b)  
  Roy Brooks (ds)







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