Bill Evans Trio -- "How My Heart Sings!"

どんなものにだって「飽き」は来る。
「飽き」があるからこそ、人は次に進めるのだろう・・・
だけど、日本人にとって、白いご飯は飽きることがない。これは改めて考えると不思議なことだ。
多少の美味い不味いもたしかにはある。しかし、飯に対してだけは不平をいわず、みんな黙々と口に運ぶではないか・・・。まるで「比較」を口にすることが不敬の罪でもあるかのように。

Bill Evans のピアノも同じだ。どの演奏が良かっただの悪かっただの、「比較」を口にすることは音楽の殉職者に対して失礼なのだ。たしかに "Debby" や "Alice" はジャズワルツの名曲(名演)だけれど、いま耳に入ってくる楽曲が、いつも彼の最高の曲になってしまうのだから、それが本当に不思議なのだ。これって「完成された均一性」を意味しているのだろうか。

それにしても・・・・
 How My Heart Sings!・・・こんな綺麗なメロディーはない。

僕は黙々と飯を食う。
・・・ 本当は少し涙目になっていたりするんだな、朝っぱなから。
横ではオカンもただ黙って、飯と味噌汁を交互交互に口に運んでいる。
「これでスタートした一日なんだから、今夜は "Moon Beams" で締めようかな・・・」なんて歯の浮きそうな台詞を思わず口走りそうになったが、そっと引っ込めた。

黙々と聴くがよろし・・・

"How My Heart Sings!”, Riverside, 1962
  Bill Evans (pf)
  Chuck Israels (b)  
  Paul Motian (ds)





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